2024年6月19日 16時16分
翌日は晴天に恵まれ、初めて見る台湾緋桜が咲き誇って青空に映える姿に感動しました。
開幕前のアトラクションとして優雅な群舞が演じられた後「我愛櫻花 花狩護櫻宣言」
(桜を愛し桜を守る宣言)の式典が始まりました。九族文化村会長の張協勝氏のご挨拶の後、
南投県代表の祝辞、工藤委員による日本さくらの会蓮實理事長メッセージ代読に続き、
私は日本さくらの女王としてお招きを頂いたお礼のスピーチをしました。
日本側の来賓として大使格である経済所代表の片山和之氏が、日本と台湾の友好親善が
桜で結ばれることの喜びをお話されました。
櫻愛護宣言に引き続き、九族文化村と風光明媚な湖である日月潭を結ぶロープウエイの
ケーブルカー命名式が行われました。日本さくらの女王誕生30周年を祝し、
ケーブルカーにはさくらの女王のイラストが描かれ「櫻花女王号」と名付けられました。
さくらを通じた台日友好を象徴するこのケーブルカーは床がスケルトン仕様になっており、
九族文化村の桜を上空から観賞する事が出来、感銘を受けました。
試乗の後は片山代表ご夫妻と一緒に昼食会に出席しました。テーブルには
南投県(九族文化村の所在地)の郷土料理が並べられ、さくら祭り期間に
供される「水沙連」というさくらの香りがするビールが準備されていました。
昼食後は南投県政府交通部「日月潭向山遊客中心」(日月潭ビジターセンター)の
簡慶發所長を表敬訪問しました。この建物は日本の團紀彦建築士がデザインしたもので、
観光名所にもなっています。歓談後、日月潭周遊のクルーザーに乗船し、
湖の歴史や台湾の水力発電の60%を占める水源で有ることなどのお話を伺いました。
また、湖が位置する南投県魚池郷は紅茶の産地として有名で、日月潭の紅茶育成には
日本人が大きく貢献している事を知り驚きました。
夕食は滞在ホテルの屋外レストランで行われ、日台交流の関係者が多く集まり
とても賑やかな交流夕食会となりました。台湾観光処の陳志賢氏や台日交流高座之友会の
副会長の王坯春氏ほか、お集まりの方々から日本への熱い思いを伺い感動しました。
2024年6月19日 15時16分
第30代日本さくらの女王杉浦美桜理です。
日本さくらの女王に選出されて初めての国外活動として、
2月16日から20日まで工藤園子女王委員とともに台湾を訪れました。
台湾は一度、母と一緒に台北観光をしたことがありましたが、
今回伺った台中「九族文化村」は初めての訪問です。
九族文化村は台湾原住の少数民族の文化を紹介するテーマパークで、
日本さくらの会とは20年を超える桜の交流があるとお聞きし驚きました。
台北の松山空港に到着した私たちは「歓迎日本さくらの女王」と書かれた
プラカードに出迎えられ、車で台中経由南投県に入りました。
九族文化村は景勝地である「日月潭」に隣接したテーマパークで
5,000本を超える台湾緋桜が植栽されています。毎年2月、
バレンタインデーの頃に満開となる桜を愛で、「九族文化村櫻花祭」が
開催され、沢山の観光客で賑わいます。
滞在先である「WE RESORT」に到着すると「九族文化村櫻花祭」の
企画者である黄瑞奇氏が「WE RESORT」のオーナーや祭の関係者を
ご紹介下さいました。歓迎夕食会では、日本のアニメや気候の話題、
桜は台湾でも日本と同じように愛されていることを伺いました。
皆様が日本に大変興味を持って下さることを知り、私自身自国の文化に
関する理解をもっと深め、知識を蓄える必要性を実感しました。
桜への想いを受け取り、明日からの活動に一層気合が入りました。
2024年6月1日 12時57分
5月2日今日はついに日本に帰国する日となりました。
午前中は、ヴィスワ河畔に聳え立つヴァヴェル城を訪れました。
世界遺産第一号のヴァヴェル城の城壁や門は圧倒的な存在感と
歴史を感じさせ、城内にあるヴァヴェル大聖堂はまさに荘厳でした。
地下墓所には歴代の国王や偉人たちが埋葬されていて、教会建築も
とても素晴らしかったです。また、大聖堂の北側には、ジグムントの
鐘という左手で触ると恋が叶うと言われる11トンの巨大な鐘がありました。
このような圧倒的なスケールの城が今もなお残り続けているのは、
ポーランドの歴史の深さとその意義や価値を大切にする人々の
心の表れだと痛感しました。
ワルシャワに移動しついに空港へ。この活動を毎日支えて下さった、
ワルシャワさくら財団のバビックさんに心からの感謝を伝え、旅立ちました。
今回、ポーランドの方々がとても暖かく迎え入れて下さっておかげで、
お互いの文化を尊重し愛することが、こんなにも幸せで、
大きな喜びになるのだと感じることができました。さくらのご縁で
繋がったすべての皆様に心からの感謝を申し上げます。
これからも美しいさくらが日本とポーランドの友好を
繋ぎ続けることを願っています。
2024年5月28日 12時51分
4月30日には電車で2時間半、かつてポーランド王国の首都として栄えた
歴史ある街クラクフにやって来ました。見渡す限り、中世の
美しい街並みがそのままに残るクラクフは、観光地としても
有名であるからか、中央市場広場は多くの人で賑わっていました。
大きな聖マリア聖堂が印象的でしたが、他にも様々な教会が至る所にありました。
クラクフに来て2日目にはヴィエリチカ岩塩坑に訪れました。
深さ327メートル、全長300kmの岩塩採掘場は、圧巻でした。
と比べて涼しく、もちろん地下ですから暗い中でしたが、
白い岩塩が暗闇にとても映えていました。特に地下宮殿では、
シャンデリアや彫刻、礼拝堂など、全て塩でできているとは
思えないほど、繊細かつ壮麗な造りに感動しました。
また、2日目の午後には日本美術技術博物館、通称マンガミュージアムを
訪れました。ちょうど、歌川広重の作品が展示されており、東海道
五十三次やその他多くのレパートリーがあり、じっくりと鑑賞し、
なんだか日本にいるような感覚になりました。滞在先のホテルに
戻る前に、中央市場の周辺を馬車で1周して、日の入りと共に
美しい街並みに浸りました。
2024年5月27日 12時44分
午後は、ポフシン植物園を訪れました。5年前に日本さくらの会主催の
フレンドシップエクスカーションでこの地を訪問し、さくらを植樹したそうで、
元気に緑の葉をつけていました。また、同じ年に日本とポーランド国交樹立
100周年を記念し、秋篠宮皇嗣同妃両殿下の植えられたジュウガツザクラが
令和桜庭園と名のつく広大な庭園に立派に枝を伸ばしていました。
日本とポーランドを繋いだ桜を目の当たりにして、心が温かくなりました。
その後、植物園の方が1番の見所であるツツジのトンネルに連れて行って
下さいました。鮮やかなオレンジや紫、黄色、赤の色とりどりのツツジに
囲まれて、その幻想的な空間と青空とのコントラストの美しさに魅了
されました。植物園の方が是非と仰って下さったので、ゲストブックにも
メッセージを書かせて頂きました。大変光栄なことで、私にとって
かけがえのない思い出となりました。
今日でワルシャワ最後の日と思うと、今までの活動を思い返して
とても名残惜しい気持ちになりました。またもう一度会いたい人、
戻って来たいと思う場所がたくさんできました。ワルシャワでの
活動は私の人生にとって大切な宝物です。