2024年6月19日 15時16分
第30代日本さくらの女王杉浦美桜理です。
日本さくらの女王に選出されて初めての国外活動として、
2月16日から20日まで工藤園子女王委員とともに台湾を訪れました。
台湾は一度、母と一緒に台北観光をしたことがありましたが、
今回伺った台中「九族文化村」は初めての訪問です。
九族文化村は台湾原住の少数民族の文化を紹介するテーマパークで、
日本さくらの会とは20年を超える桜の交流があるとお聞きし驚きました。
台北の松山空港に到着した私たちは「歓迎日本さくらの女王」と書かれた
プラカードに出迎えられ、車で台中経由南投県に入りました。
九族文化村は景勝地である「日月潭」に隣接したテーマパークで
5,000本を超える台湾緋桜が植栽されています。毎年2月、
バレンタインデーの頃に満開となる桜を愛で、「九族文化村櫻花祭」が
開催され、沢山の観光客で賑わいます。
滞在先である「WE RESORT」に到着すると「九族文化村櫻花祭」の
企画者である黄瑞奇氏が「WE RESORT」のオーナーや祭の関係者を
ご紹介下さいました。歓迎夕食会では、日本のアニメや気候の話題、
桜は台湾でも日本と同じように愛されていることを伺いました。
皆様が日本に大変興味を持って下さることを知り、私自身自国の文化に
関する理解をもっと深め、知識を蓄える必要性を実感しました。
桜への想いを受け取り、明日からの活動に一層気合が入りました。
2024年6月1日 12時57分
5月2日今日はついに日本に帰国する日となりました。
午前中は、ヴィスワ河畔に聳え立つヴァヴェル城を訪れました。
世界遺産第一号のヴァヴェル城の城壁や門は圧倒的な存在感と
歴史を感じさせ、城内にあるヴァヴェル大聖堂はまさに荘厳でした。
地下墓所には歴代の国王や偉人たちが埋葬されていて、教会建築も
とても素晴らしかったです。また、大聖堂の北側には、ジグムントの
鐘という左手で触ると恋が叶うと言われる11トンの巨大な鐘がありました。
このような圧倒的なスケールの城が今もなお残り続けているのは、
ポーランドの歴史の深さとその意義や価値を大切にする人々の
心の表れだと痛感しました。
ワルシャワに移動しついに空港へ。この活動を毎日支えて下さった、
ワルシャワさくら財団のバビックさんに心からの感謝を伝え、旅立ちました。
今回、ポーランドの方々がとても暖かく迎え入れて下さっておかげで、
お互いの文化を尊重し愛することが、こんなにも幸せで、
大きな喜びになるのだと感じることができました。さくらのご縁で
繋がったすべての皆様に心からの感謝を申し上げます。
これからも美しいさくらが日本とポーランドの友好を
繋ぎ続けることを願っています。
2024年5月28日 12時51分
4月30日には電車で2時間半、かつてポーランド王国の首都として栄えた
歴史ある街クラクフにやって来ました。見渡す限り、中世の
美しい街並みがそのままに残るクラクフは、観光地としても
有名であるからか、中央市場広場は多くの人で賑わっていました。
大きな聖マリア聖堂が印象的でしたが、他にも様々な教会が至る所にありました。
クラクフに来て2日目にはヴィエリチカ岩塩坑に訪れました。
深さ327メートル、全長300kmの岩塩採掘場は、圧巻でした。
と比べて涼しく、もちろん地下ですから暗い中でしたが、
白い岩塩が暗闇にとても映えていました。特に地下宮殿では、
シャンデリアや彫刻、礼拝堂など、全て塩でできているとは
思えないほど、繊細かつ壮麗な造りに感動しました。
また、2日目の午後には日本美術技術博物館、通称マンガミュージアムを
訪れました。ちょうど、歌川広重の作品が展示されており、東海道
五十三次やその他多くのレパートリーがあり、じっくりと鑑賞し、
なんだか日本にいるような感覚になりました。滞在先のホテルに
戻る前に、中央市場の周辺を馬車で1周して、日の入りと共に
美しい街並みに浸りました。
2024年5月27日 12時44分
午後は、ポフシン植物園を訪れました。5年前に日本さくらの会主催の
フレンドシップエクスカーションでこの地を訪問し、さくらを植樹したそうで、
元気に緑の葉をつけていました。また、同じ年に日本とポーランド国交樹立
100周年を記念し、秋篠宮皇嗣同妃両殿下の植えられたジュウガツザクラが
令和桜庭園と名のつく広大な庭園に立派に枝を伸ばしていました。
日本とポーランドを繋いだ桜を目の当たりにして、心が温かくなりました。
その後、植物園の方が1番の見所であるツツジのトンネルに連れて行って
下さいました。鮮やかなオレンジや紫、黄色、赤の色とりどりのツツジに
囲まれて、その幻想的な空間と青空とのコントラストの美しさに魅了
されました。植物園の方が是非と仰って下さったので、ゲストブックにも
メッセージを書かせて頂きました。大変光栄なことで、私にとって
かけがえのない思い出となりました。
今日でワルシャワ最後の日と思うと、今までの活動を思い返して
とても名残惜しい気持ちになりました。またもう一度会いたい人、
戻って来たいと思う場所がたくさんできました。ワルシャワでの
活動は私の人生にとって大切な宝物です。
2024年5月25日 12時43分
4月29日本日が最後の公式活動です。
午前中はワルシャワの歴史深い高校を訪れて、さくらについてのレクチャーと
狂言の祝言小舞などを披露し、生徒の皆さんと交流しました。とても熱心に
話を聴いてくださった生徒の皆さんから、たくさんの質問されました。
さくらの女王の活動や、振袖について、日本文化にも多くの生徒さんが
興味を示して下さいました。特にポーランドでも日本のドラマやアニメは
親しまれているようで、日本のサブカルチャーのインパクトに驚かされました。
また、和食や和菓子など日本の食べ物や、観光スポットについての話もはずみ、
日本にいつか訪れたいと言ってくれる生徒さんもいらっしゃって、とても
嬉しかったです。
交流した高校生の皆さんからポーランド語での挨拶や、簡単なフレーズを
教えて頂いて、一緒に言語や文化を共有したことで、より深くお互いを
理解する一歩になったと感じました。とても和やかな笑顔あふれる時間となり、
この機会をお作り頂いた先生や生徒の皆さんに心から感謝しています
公式行事を終え、有名なショパン像のあるワジェンキ公園に向かいました。
美しい日差しに照らされた鮮やかな緑が、公園に入った瞬間に私達を
出迎えてくれました。毎年夏には、ショパン像のある広場でピアノ
コンサートが行われるそうです。想像以上に大きいショパン像の隣で
記念撮影をして、公園を少し散策しました。
ポーランドでの振袖は今日が最後だったので、ワルシャワさくら財団の
バビック氏が、振袖姿の私を公園のあちこちで沢山写真に収めて下さいました。