2012年6月29日 14時02分
伊丹市は「ワシントンの桜は伊丹産」をスローガンにしています。というのも100年前日本から送った
桜の苗木は、荒川堤の五色桜を穂木(挿木や接木に使う枝)にして、接木される土台の木が
伊丹市の東野村で育てられたからです。台木が丈夫だと病害虫に負けない桜が育つことから、
ポトマックの桜が立派に育ったのも伊丹の台木が強かったからこそでしょう。
5月17日、その伊丹ゆかりの里帰り桜がワシントンさくらのプリンセスと全米州協議会会長、日本さくらの女王、
伊丹市長、米国神戸総領事、伊丹市議会議長などにより植樹されました。場所は間もなく開館する
市立図書館「ことば蔵」の庭。ウイリアムNCSS会長は「図書館に記念植樹をするのは素晴らしいことだ」と
おっしゃいました。海を渡り帰ってきた桜の意味することを思索の庭で考えることは
本当に素晴らしいことかもしれません。